ゴルフとお酒と仲間と暮らし
築30年くらいの未活用の戸建てについて、突拍子のない相談があった。
なんと「この家をゴルフBarのような空間にできないか?」
計画しているご夫婦が大切にしている共通の言葉は「ゴルフ」と「お酒」と「仲間」。
友人や仲間と一緒にお酒を飲んだり、ゴルフが出来たら、こんな幸せな暮らしはないな。
普通のリフォームをして賃貸料を稼ぐというようなことは、全く興味がないようだ。
課題は、天井高。
既存の有効高さは、2400mm。一般的な高さだ。
しかし、ゴルフクラブを振るとなると2850mmは、最低確保したい。
解体してみないと不明な点もなるが、天井の懐の高さ。床下の状況。構造的な要素を鑑みて、解決策がみえてきた。
クラブをスイングする場所の基礎の状況を確認すると柱が無い。
一部、解体しても建物全体には問題がない。
よし、いける!
雨漏りの箇所もある。雨樋も老朽化している。
下地の悪いところは、この際、やり直そう。外壁や屋根。全体のプランと予算を立て、工事は始まった。
みんなで食べたり呑んだりするBarスペースの天井は高さを確保するため、鉄骨やブレスなど構造がみえているが黒く塗装仕上げしているのでお店のような都会的なテイストに仕上げている。
エイジング加工された無垢のパイン材をつかったフローリングと壁一面に貼ったレンガで、アンティーク感と高級感を醸し出している。
廊下の演出は、高級なクラブハウスをイメージし、工業生産品ではなく全てオーダーで制作したものに塗装で仕上げた。
無垢フローリングとの光のバランスに拘った。
浴室は解体し、自由スペースにしたが、浴室を入れたいときのこと考えてプランニング。
手洗いスペースもタイルをつかって統一感を出している。
キッチンスペースも施主さんと会話しながら、料理の頻度、内容などをヒアリングしながら造作の収納やデザインを構築しました。
友人に招待され、玄関を入り廊下を歩いていると、楽しそうな空間から感じられる笑い声にワクワクを抑えきれない。